熱中症とコロナ~分かりにくい夏の体調判断と対処法~

病院 大切なお知らせ

発熱、倦怠感、吐き気。
熱中症の症状かと思いきや新型コロナウイルス感染症だったという例が多く発生しています。
その判断方法や初期の対処法について調べてみました。

□共通する症状で混乱
今年はコロナ禍になって三度目の夏です。
ワクチン接種が進み、治療方法もある程度整ってきたようですが、新型コロナウイルス感染症は今でも特効薬がなく、命に関わる病気です。
真夏であってもそれは変わりません。
暑い夏に増える熱中症は、コロナと似た症状があります。

例えば発熱、倦怠感、吐き気、頭痛等はどちらであっても起こりうる症状です。
昨年、一昨年も「暑いから熱中症?」と思っていたら実はコロナだった、という例が多く発生したと報じられました。
熱中症だから安心という事はありません。
熱中症もコロナも重症化すると命に関わる病気なので、最初の判断と対処が重要です。

□典型的な症状とあてはまらない症状
熱中症になるのは、炎天下や気温が高い環境に長時間いて、大汗をかいたり、水分が十分とれていない時です。
事前にこうした状況があって発熱、頭痛、倦怠感、手足のしびれ、筋肉のけいれん等が起きたら脱水による熱中症の可能性が高くなります。
まずは水分をしっかり摂り、額やわきの下を冷やして休みます。これで回復しなければ重度の熱中症とコロナを疑います。
初めからコロナを疑って方がいいのは、発熱や倦怠感に加え、喉の痛み、咳、息苦しさ、味覚や嗅覚の異常がある時です。特に息苦しいような呼吸器症状は熱中症では考えにくいので、コロナの可能性が高くなります。

□まずは電話で相談、受信先を紹介してもらう
重度の熱中症の可能性が高い人は、119番で相談し救急車を呼びます。
重症とまではいかないけれど症状が続く熱中症、あるいはコロナの可能性がある場合、かかりつけ医に電話で相談します。
119番でも相談にのってくれるでしょう。
かかりつけ医がいない人は、自治体のコロナ対策の窓口に電話をして受信先を紹介してもらいます。

コロナ禍の夏、ずっとマスクをしている事で熱中症も起こりやすくなっています。
コロナでも熱中症でも命に関わる事を忘れないよう、早めに医療サービスを利用しましょう。

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