筋肉痛はなぜ遅れてやってくる?

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筋肉痛とは筋肉繊維の傷から起きる炎症反応

ふだんから運動していない人が突然長距離を走ったり、ダンベル等の筋トレをすると、使った筋肉を中心に痛みが発生します。
その時筋肉では、細かい筋繊維が運動の負担に耐え切れずに切れ、炎症が起きています。
これがいわゆる筋肉痛です。
運動の途中でも起きていますし、翌日、翌々日に起き、長引く場合もあります。
切れた筋繊維ではブラジキニン等の局所ホルモンが発生し、知覚神経を刺激するので、我々は「痛い」と感じるわけです。
運動中に感じるのが即発性筋痛、数時間以降に発生するのが遅発性筋痛で、一般的に筋肉痛といえば後者です。

痛みの感じ方に年齢差

ではなぜ「年を取ると筋肉痛が翌日以降になる」のでしょうか。
まず運動で傷ついた筋繊維ですが、ここには痛みを感じる神経がありません。
炎症やむくみが広がり、ブラジキニン等のホルモンが神経のある筋膜に達するまでに時間がかかるようです。
若ければ伝達が速く、年を取るほど遅くなるので、痛みの感じ方に時間差が出ると考えられています。
また年齢以前に、ふだんから運動をしているかどうかも影響します。
習慣的に運動している人は筋肉痛なりにくく、なっても回復が早いものです。
運動不足の人はその逆です。
年を取るとどうしても運動量が減るので、遅くても筋肉痛はしっかり起き、痛みは長引きます。

筋肉痛を和らげ筋肉をつけるには運動習慣、タンパク質、睡眠

運動で損傷した筋繊維では修復作業が行われ、運動する前より少し筋繊維が太く丈夫になります。
若ければ修復を助ける成長ホルモンもたっぷり分泌され、回復も早くなります。
加齢に伴って成長ホルモンも減少し回復が遅くなるのですが、それを補うのが運動習慣です。
年をとっても無理のない運動を続け、筋肉量を維持すれば、筋肉痛も軽く、回復も早くなります。
運動以外では筋肉を作るたんぱく質をしっかり摂る事。
成長ホルモン分泌を促す睡眠を充分取る事が有効です。

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